鎌倉
眼下には段葛があり、若宮大路の反対側に雪ノ下協会が見え、仕事をサボり、昼から酒を飲む喜びに浸る。
鶴岡八幡宮は元々海岸方面にあったものを、源頼朝が現在の場所に移し、京をまねて町の中心に若宮大路を通した。もともと若宮大路は神聖な場所で、小町・大町に並ぶ御家人たちの屋敷の門は、若宮大路側には作らなかった。おそらく清楚な通りで、八幡宮の神職が毎日清掃したと思われる。
また、若宮大路の真ん中には、50センチくらい土を盛った段葛が通っている。ここは、北条義時との政争に負けた和田義盛を中心にした和田一族が、段葛を挟んで幕府軍と戦い、由比ガ浜方面に押され、自害した場所が、江ノ電の和田塚駅である。
この町は歴史が古く、小町通や若宮大路沿いで、ビルを新築すると、必ず、鎌倉時代の遺構が出てくるので、発掘調査が入り、工事日程がのびる。また鎌倉市の建築規制が厳しいため、特定の建設会社しか、仕事を受注できない場合が多い。住民の気位が高く、高齢化が進み、役所の規制が厳しい町に年間1900万人の観光客が訪れる。
鎌倉の住人は紫陽花の季節が終わると喜ぶ。観光客が減るからだ。観光客が鎌倉に落とす金は、驚くほど少ないと商工会議所の人たちは言う。ナップサックに弁当を入れて持ってくる人々が多いせいでもある。私の友人は頼朝の墓の近くに住んでいるが、たまに寺と間違えて観光客が庭で弁当を食べている光景に出くわすという。
観光地に旨いものなしとよく言われるが、あたっている。2度と来ない客に旨いものを苦労して出す必要はないからだ。それでも若宮大路と小町通りの間の小道、小町通りの左側錯綜した路地には多彩な店が並ぶ。いわゆる観光客目当ての店よりも、地元の人がそっと通う小さな店の方が落ちついていて、それなりのものを出すところが多い。
鎌倉の住人は小町通りが嫌いだ。
もともと八百屋・食器屋・菓子屋など日常生活に密着した商品を売る店が、多かった。喫茶店も駅前の「扉」と「門」くらいしかなく、女の子とデートをしているとすぐにバレた。そして、もう少し町は温かく、親密だった。羽仁五郎夫妻が八百屋の前に立ち2人でどの桃にしようか相談し、江藤淳が奥さんと腕を組んで歩いていた。今日出海は着物姿で通りの脇を目立たぬように通っていた。井上ひさしは、「門」でたばこを吸いながらコーヒーを飲んでいた。文人や作家たちが日常的に、小町通りにはいた。小林秀雄のエッセイを読むと、今日出海と賭けゴルフをし、負けた方が「ひろみ」で天ぷらをおごる約束をしたが、酒代は誰が払うのかを決めていなかったので、いさかいがおきたなどという話がのっていた。受験対策で小林秀雄の『無常といふこと』は高校生が読破しなければならない本だった。小町通りの日常性に救われ、難解な文章は身近なものとして受け入れることができた。
私は、昔は良かったという人間が嫌いだ。日常生活は点で、その積み重ねが今であり、未来である。原宿まがいの小町通りを厭う気持ちもよくわかるが、街も風景も一過性のものであり、現在街を見ている私も、一過性の存在である。刻々と印象や考え方も変わってく。そのなかで、何がしかの調和を求めていくのが今なのだと考えている。


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未踏の領域に挑戦
昨日、全国に緊急事態宣言の対象地域が全都道府県に拡大されました。期間は、5月6日迄となっておりますが、先行き、事態の展開は不透明であります。新型コロナウィルス感染拡大の影響で、各事業所の資金繰りがさらに悪化する懸念があります。既に、断腸の思いで社員の解雇や休業に追い込まれているところが多く出てきています。
当社と業務委託契約を締結しているエージェントのみなさんも、個人事業主として悩ましく厳しい昨今であろうと思います。大半のエージェントのみなさんは、「密閉」「密集」「密接」の三密を避け、在宅での仕事に切り替えています。
取締役会では、こうした状況を共有し、エージェントの皆さんが新型コロナウィルスに罹患されないよう、些少ですが「マスク」を自宅に直送することにいたしました。既に、各支社には「マスク」が届いておりますが、併せて使用して頂ければ有難いと思います。些細なことですが、すべては小事から始まると思います。
経済危機と医療危機が同時進行し、人類に悪影響を及ぼしている今回の新型コロナウィルスの感染拡大。地球上のすべての人が、心ひとつになって「未踏の領域への挑戦」を勝利し、新たな文明史の一ページを飾りたいものです。

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「アソシエーター」の商標登録が実現
かねてより特許庁に出願していた弊社の「アソシエーター」の商標登録がなされた。「登録第6240565号」で、「この商標は、登録するものと確定し、商標原簿に登録されたことを証する。 令和2年3月30日 特許庁長官」と記されている。大変に喜ばしいことである。
「アソシエーター」とは、「アソシエート」という英語(仲間・同僚・提携などを意味する)をもとに、弊社でつくられた造語である。共同経営者とか提携する人という意味としてつくられたのである。弊社においては、意味する通り、貸主(売主)と借主(買主)との提携を叶える人(仲介をする人)となる。
現今の社会では、新型コロナウイルスによるテレワークが盛んに言われている。WEB会議システムが取り入れられて、会社でなければ仕事ができない、テーブルに頭を突き合せた会議形式でなくてはならない、とされていたことが、遠く離れても一体感や情報共有化が図れるようである。日本社会における旧来の会社(事務所)を中心とした働き方を大きく変化させうるものとなっている。これからは、ますますこの傾向が強くなってくるであろう。
「アソシエーター」制度は、働き方改革が叫ばれた初期のころから、門戸を開いた働き方(副業も可)を模索し、どこも、だれも行わないときに、いち早く実現した制度である。この制度における実績も着実に積み重ねられ、今後に期待するところ大である。
弊社のみならず、時代は副業を含め自身の能力を多方面に発揮しゆくことを求め、アソシエーターと同じ様な働き方が社会の中で浸透してくることだろう。その意味から、今回の商標登録のもつ意味は大きいといえる。
アソシエーターの皆さん! 自信をもって大いに頑張りましょう。

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本社発 アソシエーター合同研修会
研修会で注目されたのが、広島支社のメンバーが3月に売買と賃貸の仲介契約を勝ち取った経緯を支社長が報告してくれたことである。このアソシエーターは昨年12月4日に入社してから毎月サポーター獲得に力を入れてきた。1月23名、2月20名、3月30名とサポーターの合計が73名になっている。自身の周りに情報ネットを大きく広げた大変な頑張りようである。広げた人脈からの相談ごとから契約になったいきさつが話され、支社長の助けを借りながら行われたものであった。ちょっとしたきっかけから、粘り強い対話。これが成約の要因になった。
また、研修会では、アソシエーター、テレリアルターの方々が首都圏で契約した事例(賃貸仲介、工事契約、家賃管理など)を何件か挙げながら、どういういきさつから契約まで進んだのか、内容はどういうものかを具体的に説明が加えられた。参加者の皆さんには、参考になったと思う。何人かの方から質問もあり活発な研修会となった。
経験された具体的な話ほど強いものはない。アソシエーター、テレリアルターの方々が自信を持ち現場感覚の知識を共有することが、自身の触発につながることになる。こうした研修会を今後も開催をしていきたい。
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コロナウィルスに思う事
が、それでもこのような世界中、ましてや長い文化と歴史を持つヨーロッパの国々にここまで派生するとは思いもよらない事でした。
誰もが思う戦争のない平和の世の中が当たり前の感覚になってきたこの時世に、それは違う次元での災いが降りかかってきました。
これからは、多勢の人々の安心安全は、個々の責任と、個々が多勢の人々のことを本当にお互いとして思い合う事にあると思います。
そのことがこれからのコロナ対策を含め、それぞれが今後の人としての有り様に係ることであると思います。
~~ 一人は皆の為に、皆は一人の為に ~~
エグゼクティブスーパーバイザー 森 幹雄
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エキチカテレワーク始動!
踏み切っています。
しかし、自宅で仕事をする場合は公私の区別がつきにくく、効率が落ちたり長時間労働になったりと
環境整備が追い付いていない状況です。
そこで「自宅の最寄り駅に時間貸しのコワーキングスペースが有ったら嬉しい!」と皆さまから
多くのご要望をいただき、当社では「エキチカテレワーク」と銘打ち、小規模コワーキングスペースを始動します。
入会金や年会費などの一時金は一切ナシ。
使用料は使った分だけの従量課金制です。
先ずは神奈川県を皮切りに、首都圏に順次展開していきます。

こちらは先日仕上がったリーフレットです。
ご興味のある方、ご連絡お待ちいたしております。
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株式会社テンポアップ 横浜本社 名古屋分室のオープンです!
本社機能の一部を移管しました。
こちらのビルは、地下鉄東山線「名古屋駅」コンコースから大名古屋ビル連絡通路(ダイナード)
にて直結している非常に利便性の高い立地にあります。
このオフィスを拠点に当社のメインビジネスである「COMMERCE BANK」、
店舗物件の借上げをする「テンポサブリース」、事業用賃貸保証である「デポレント」、
小さなお店の事業継承「Small×Smart M&A」エキチカテレワークの「ワークスペース」
など、様々な事業を東海地区に展開していきます。
また、東海地区のエージェントの皆様にとっても使い勝手の良いオフィスになることでしょう。
今後の展開にご期待ください!!

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「痛勤」なき時代迫るか
記事の中で「総務省の調査によると2018年のテレワーク導入企業は19%。2013年に比べると2倍に高まった」と出ている。
2020年の現在では、更に多くの企業が在宅勤務を実施していることだろう。時代と共に、在宅という働き方の流れができているように感じる。記事は続く。「通勤のストレスがなくなれば、仕事の生産性向上につながりそうだ。
通勤時間を家事や趣味に充てて『ワークバランス』を改善することもできる」と。『痛勤』から逃れられた、との見出しにある通りである。
ますます働き方改革は進んでいく。また、自身の能力を多方面に発揮したいと希望する人が増えてくるであろう。
今、弊社で進めている「在宅勤務」の<アソシエーター><テレリアルター>制度は、まさに時代の要請に叶った働き方を提示していると確信している。
その証の一つに、昨年6月にスタートして既に70名の方々が活躍されている。夏までには100名を超えることは間違いない。ワークバランスの改善から豊かで満足のいく生き方ができることだろう。
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- 感染症との戦いで 新たな人間関係を (2020/04/01)
感染症との戦いで 新たな人間関係を
サクラ、レンギョウ、ユキヤナギ、スズラン、ハナミズキ等、精一杯咲いている花々は人の目を楽しませ、心を和ませてくれる。
今年は、そんな春とは違う。
新型コロナウイルスの蔓延だ。
マスコミも「ウイルスとの戦争」「利己的な人間に対するウイルスの逆襲」ともいわれている。



人類の歴史は感染症との戦いでもある。
5~8世紀は天然痘との戦い。
メキシコにあったアステカ王国、ペルーのインカ帝国が滅亡している。
19世紀~20世紀にかけてはコレラが、中央アジアで発生したといわれるペストは欧州での死者が人口の三分の一にも。
世界的に猛威をふるったスペイン風邪では世界の6億人が感染。
2000万人以上が死亡。日本でも38万人が亡くなった。
このような中で、猛威のスペイン風邪と戦い、猛威を免れた村もあった。
この村の教師が「わが村からは一人も罹患者を出さない」との心で立ち上がり、持てる知識を使い、拡大を防ぐ方法を全住民に強く訴えた。
その戦いがあって、この村からはスペイン風邪の罹患者を出さなかった。
まさに感染症との戦いである。
感染症を防ぐには三つあるといわれている。
①体内にウイルスをいれないこと。
それには、入念な手洗いや消毒、うがい、マスクの着用である。
②ウイルスが身体の中に侵入しても体内の免疫力で排除すること。
そのための方法は風呂に入って身体を温めたり、適度な運動や睡眠、バランスの良い食事を心がけることである。
このことは免疫細胞をつくる上で重要である。
③免疫抗体を獲得する。
これは現在、世界の研究者が抗ウイルス剤の研究開発に取り組んでいる。
いま私達が出来る事は一人が感染しない努力をすることである。
そして他の人にも予防の基本を教え、「皆で助け合う共助」が必要なのではなかろうか。
営業の在り方も今までとは違ってきている。
面談がだめなら、電話・SMS・SNS・チラシによる媒体等、あらゆる知恵を巡らし、人と人との繋がりで仕事も、感染症防止の活動も広げていきたい。
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横浜本社 名古屋分室 グランドオープン!!
4月1日より、名古屋のランドマーク大名古屋ビルヂングに本社機能の一部を移管します。
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〒450-6425
愛知県名古屋市中村区名駅3-28-12
大名古屋ビルヂング25階
JR、名鉄、あおなみ線、地下鉄東山線、
桜通線「名古屋」駅直結
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